ホンマに強行軍で、ツアーの方もありつつ、その中でもバタバタしながら、行ったわけですけど。
 
先に言っておきたいのは…自分がこう…今やってる事に、まわりの…向こうのスタッフがリスペクトしてくれているというのもあると思うんですが、今、やっている事が…日本でどういう風に評価されている、と言うのは置いといて…。
向こうに対して、海外に対して、こうゆうアプローチが出来る日本人として…どういう風に見られているかわかりませんよ…まぁ、導入部が日本のアニメーションだったりとか、特にウチとかであれば、ちょっと…キャラクター的な雰囲気だったり…とか、全部ひっくるめて、凄くおもしろい、とか、思ってもらえて入ってる…それは導入にしても。
でも、自分が今、そういうものの最前線にいられるっていう事に対して、凄く自分がやってきた事に対して、誇りを持てるなぁ〜と言う気持ちにさせてもらえた10日間でございました。
 
29日のサイン会、オープニングレセプションがあって、そこでPMXというイベント自体が招待してる日本人のアニメーターの方とか、作家の方とか、3名くらい居たかな〜?…あと、ボクとか、前座をお願いしてた玉置さんとか、が、一応PMXから正式に招待されたゲストという形で紹介していただいて、29日のオープニングの時、一言ずつコメントっていうのがあって、その後、取材からダ〜っと受けて、サイン会の時に…その時に…なんですかね〜LAなんですけど、ペルーからライブを見る為に来てくれてたりしてる人生で初めてのペルー人。結構感動的でしたよ。「君はボクが初めて会ったペルー人だよ」って言ったら、凄く感動してくれてましたけどね。……会わんよ〜、なかなか(笑)
 
日本ではね、ライブはモチロン毎年毎年やってますし、プロモーションで、台湾とか韓国とか中国とか、行ったりとかしてましたけど、ライブはやった事がなかったでしょ?香港とかも含めて。
だから国外でライブがあるって聞いて、わざわざ日本のツアーじゃなくて、わざわざ韓国、香港とか、上海とか、アメリカのライブに来てくれてる人とかいて凄く嬉しかった、とかしてましたわ〜。う〜ん。
 
だから、何かね〜、去年とかは東海岸でオタコンっていうイベント、日本のアニメーションを紹介するコンベンションの、まぁ、1つのプログラムとしてライブを組んでやったというところでは、また、基本的には3日間の通し券を買った人は自動的に。それぞれ時間を分けていろんなプログラムがいろんな会場でやられているわけです。そこにタダで見に行けるわけ。そのイベントに参加してる人は。だからタダのライブ。イベントの中のプログラムの1つ。で、今年はPMXというイベントをきっかけにしながらも、チケットを初めて発行した有料のライブとしてはアメリカで初めてのライブ。で、しかも向こうの方のいろんな配慮もありつつですけど、いきなり「初めてや」っていうてるのに、アリーナとかを用意してくださったので…え〜、絶対そんなんさ〜、始ってさ〜20人くらいだったらどうすんの〜〜っ!!って感じだったんですけど〜〜(笑)
結果的には3500人の方が来てくれたっていうのは、まず嬉しかった事。だって、お金を払ってくれてるんやんかぁ。だって、あんた、MTVとか…そんなんも、山ほどエンターティメントがある…丁度今トニー賞とかの発表もあったりとかも、NBA(?←良く分からなかった)のファイナルとかやりながら…。
 
一大エンターテイメントの国の中でそういうものに向こうでいうチケット…アリーナのチケット、40ドルくらいなのかなぁ。40ドル前後なのかな。日本円に換算すると4500円くらいとか…5000円近くのお金を払って日本人のアーティストを見てやろうって言う気持ちの人がいるって事自体が凄いと思うし。去年はそのプログラムの1つだったのでインフォメーションも日本でせんと行ったから…、6000人の殆ど90%、99%がアメリカ人だったのが、今度はちゃんと行きますよ〜とインフォメーションとか、PMX自体が結構大々的にインフォメーションしてくれたお陰で、まぁ、西海岸は日本人のコミュニティ、アジアンコミュニティみたいなものがあったりするから、それを楽しみにしてくれる在米の方とかも来たりとかしたから…。日本人のライブ25年ぶりですとか(笑)。お父さんはそう。息子に連れられて来てんけど、息子は日本語喋られへんのよ。もう25年経って息子は中学生くらいなんやけど〜。お父さんは喋れるわけ。で〜、「僕は久しぶりに日本人のライブを見ました。」っていうか「日本の音楽を聴きました。」みたいな。や〜、そんなん嬉しいやん。や〜、凄く良かったです!とか言ってくれる人とか。全部混ざって来るから(笑)来る人来る人、マチマチやもん(笑)。
ヨーロッパから来てる人もいるし、う〜ん、そんなんもあって。
 
日本人でおそらく西海岸ではアリーナライブは初めてだし、ホンマにそんなんに興味を持ってきてくれる人がいるんかどうか…という所もあって始まるまでは、もういっぱいいっぱいでした。
 
やってみて、なんやろな〜、去年とまた違った感じもあったし、純粋に嬉しかったのもあるし、去年と違って、また、去年はプログラムの1つやから、ま、良かったらええし、ま、おまけ…じゃないけど、「あ、良かったやん。こんなヤツも居るねん、日本に。」それはそれでめっけモン!だったのが、今年は「TMを見に来るぞ!T.M.Revolutionが来るんやったら見たろやないか〜。」っていう、言わばチケットに見合ったショーの内容じゃないと、二度と無いわけ、次は。っていう凄くハッキリした、やっぱりお客さんだと思ってたし、だからこそ、去年の意識とは違うというか、責任感というか、何か残さないと、っていうプレッシャーは去年以上のモンもあったし。
その中でボクがココでライブをやるって事に対して、それを期待しててくれたPMXのイベントのマイクっていう主催者の彼とかも凄く熱心だったりとかしてたし。また全体っていう所では…ボク自身が去年やって、今年もっていう所もあったりとか、そこをきっかけに…ほら…海外のアーティストがアメリカ国内だったりとかも含めてそうですけど、…例えばオープニングアクトをつけて、それがもしかしたらきっかけで、更にそういうアーティストにまたスポットが浴びて、繋げていくって言うか…。
 
まぁ、今回玉置さんを前座にお願いしましたけど、それに快く答えてくださった周りの方たちの協力とかっていうのもあって、ホントに自分自身のライブとか凄く評価…多少でも評価して戴けてるのであれば、嬉しいな〜というところで…。
 
で、今度は自分がそういう人を連れて行ってあげて「こんなんありまっせ」っていう何かきっかけ作りに自分がまた立場としてなれてるって、それもまた感慨深かったりするし…。
 
他にもね、日本からイベントに参加してる人もいましたけど。それは、もう今、向こうでそういう日本のカルチャーみたいな注目されているっていう所で、自腹でアーティストとか来てたからね。サイコルシェイムとか、自腹ですよ!あの人達は!そういうイベント自体に自分らで投資する事で、…招待されてるわけじゃないわけ…自分達が自腹で。事務所が金切って、やるって。そこにもしかしたらチャンスがあるかも…っていうふうに思っているっていうか、そういうものに、徐々になってきてるっていうか…。凄いアメリカとかUSのマーケットというのは我々にとって遠い存在っていうか、打ち崩されへん全然。城壁が高くって。…(でも)その壁は絶対壊れへん壁じゃなくて、もしかしたら、ボクがちょっとずつトライしていった事が…小っちゃい穴かもしれんけど…何かのきっかけになって、そういう事やってる人がいるんやから、自分らもそれに乗っかってみようかって思ってくれてるって…嬉しいし。日本の、国内でも新聞とか通じて彼らの実績として報道されて、その中にちゃんと残るものであれば、ボクがやってきたものが、無駄じゃなかったかな〜と、ってトコもあるし。
 
う〜ん、非常に、自分ではそんな大層な事や、って思ってなかったのが、向こうに行くと…、変な話、「カメラ買いました〜」その瞬間「カメラマン!」ゆうたら通じる国。自分を主張する。そういう意味では、それまでは向こうに行ったりしても「お前は何やってんの?」って言われても「いやぁ〜、まぁ〜、日本では一応音楽とかやったりしてて…」ちょっと謙遜気味やったりしてたんが、何んか「何が悪いねんっ!」っていう気持ちになってきた。やってみろ」って言うから「お前にこれやるわっ!」って言って、向こうのプロモーションオンリーのDVDとかCDとか渡したら「お、お前凄いなぁ!」「俺、これ知ってる知ってる」とかいう話になったりとかする。そういうのがきっかけでまた全然違った人達と繋がったりして、う〜ん、そういうのもまた面白いな〜とか。まだまだ可能性があるかなぁ〜って。カナダも面白かった。