AIR-X ―天空の勇者―

        2005.2.26 大阪ドーム

 

モトクロスと聞いても、何かピンとこなかったワシ。

ワシのイメージの中じゃ、タボが歌ってる周りでバイクが芸をしてるって、そんな感じ。

バイクの音がタボの歌を邪魔しないか、それだけが心配だった。

 

会場に入ると、坂が4つできていた。

手前に3つ。奥の方に1つ。奥のは横向きみたくなってた。

坂の土台に土が1Mぐらい盛られていて、布団干ししてる布団みたいだった。

アリーナの床はトラック何十台分なんだろう?と思うくらいの土が敷きつめられていた。

やがて客電がおちて流れるCHASE / THE THRILL

もう出るんか!?と、

歓声をあげて総立ちになるタボFAN

しかし、延々とただ流れるCHASE / THE THRILL

タボは来ない。

なーんだ。。

ってんで座ったら、しばらくして馬が一頭人を乗せて出てきた。

「う、馬!?」

目が点になりながら見てたら、

続いて金色のトップとミニスカートの女性ダンサーと、

黒いシースルーのタンクトップに金色のブカっとしたパンツの男性ダンサーがうじゃうじゃ出てきた。

赤い旗振ったりしてダンスしてたが、「寒くないのけ?」ってのがワシの感想だった。

 

大阪ドームは寒かった。

椅子の背もたれに空調がついてるのだが、ただ寒い風がビョービョー出てるだけで、

空調いらねーと思った。自分に風が来ないように思いっきり上向きにして周りを見たら、みんな上向きにしてた。

皆考える事は同じだ。()

ワシの前の子は最初気合いれて半袖のデフになってたのだが、

あまり時間がたたないうちに黒のジャケをはおっていた。

そりゃそうだ。TOUR前の大事な時に風邪はひいていられない。

 

DJの紹介や審査員の紹介があり、

ワシはココで初めて競技があるという事を知る。(おいおい。。)

 

フリースタイルとかで

一番の人がバオーンと飛んだ時、

「すげー!!」とか、「おおおお!!」といった声があがった。

ジャンプ台みたいのから飛ぶのかと思ったらそうじゃなくて、

何にもないとこからめっちゃ高く飛んで、バイクごと宙返りしたり、片手放したりとにかくすごい。

すごいことはすごいんだが、客というのはワガママなもので、見慣れてくるとあきてもくる。

「寒い。早く終わってくれ」心の中で密かに思った。

天空の勇者さんたちゴメン。()

 

客席は結構空席があった。

あきらかにタボの匂いの者が40パーセントぐらい。

バイクの匂いは20パーセントぐらい。

あとは、どっち?って感じの人。

 

フリースタイルが終わって、次の競技までのつなぎで、

3年生までのちびっこによるチャイルドクロス。

競技場を4週して早さを競う。

6歳〜9歳の子たちが頑張ってた。

結構なスピードである。

さほが、「あたし自分の子にはやらせられない」と言ってた。

ワシも自分の孫だと心臓がいくつあってもたまんないなぁと思った。

でも、競技してる子供たちは、皆楽しそうに走ってた。

 

ほんで次の競技は「ビックエア」

一回だけジャンプしてその難易度を競う。

その一回だけのジャンプを3回やって平均点の高い人の優勝。

バイクの事は全然わかんないんで、

「何であのジャンプがこんなに点数低いの?」って思ったり、

「つなみーー!!」とか技の名前を叫ばれても、

「へ?そうだったんスか?」みたいな感じで、全然値のわからない見方をしてるワシ。

これも、最後の方にはあきてきて、

「タカノリまだかな〜〜」なんてぼんやり思ってた。

重ね重ね、命がけで素晴らしい技を見せてくれてる勇者さんごめん。(滝汗)

 

さて、前置きが長いと感じたそこのチミ、

ワシらがタボが出てくるまでをいかに長く感じていたか、こりで少しは伝わったかと思う。()

 

競技が終わり、やっとタボが出るんじゃないかという雰囲気になってきた。

が、しかし!!

ドラムセットが坂の後ろの方に見える。

やたら遠い。あんなとこでやられたら、オペラグラスでも見えやしない。

スモークがどんどん出てきて、真っ暗になる。

Vertical infinityのカン!ギーッ!という機械のような音がして

奥のでっかいモニターに今までのPVがパッパッと映し出される。

覚えてるのはLEVEL4BURNININVOKEHOT LIMITBOARDING

会場から

キャーーーーーーー!!!!

という歓声。

時折、野郎の声で

「ノリちゃんステキ〜」「ノリちゃん愛してる〜」みたいな声が入る。

ノリちゃんって誰よ?(怒)

 

そんなチャチャも無視して、ワシらFANは吼える。

それに答えるように現れたタボは、むっちゃかっちょえかった!!

 

 

一曲目はignited 

今日のタボは黒のジップアップジャンパーみたいのに、黒のパンツ。

どこか、LUISMARYLALAMEPVの衣装に似てる気がした。

 

白い大きなバイク(トライクというらしい)の荷台の位置が小さなステージになってた。

そのステージに白いスタンドマイクのようなものがあって、

片手でつかまりながら、歌うタボ。

結構な速さで移動するバイク。

その後ろをパレードのように続く大きなバイクたち。

 

疾走するバイクのステージで髪をなびかせながら熱唱するタボ。

落ちたら危ないとは思うものの、ちっとも怖がってない感じで

嬉しそうに歌っていた。

 

最初スタンドマイクかと思った白い棒は、

タカノリが落ちないためにつかまる棒だったらしく、良く見たらヘッドホンマイクで歌っていた。

 

HIGH PRESSURE 

会場の半分くらいが立ち上がってあのおでこに手をあてるダンスを・・()

最初チャチャを入れてた人たちも、このあたりで静かになって、

座ったまま振りを真似したりして楽しんでいた。

本当は悪いやつじゃないんだろうと思った。()

 

WHITE BREATH

きっとこのあたりはバイクファンへのサービスだろう。

昔のメジャーな曲が続く。

でも、会場のワシらは、そんなんおかまいなしにライブモードになっていた。

 

Web Of Night(英語ver)

ハ〜〜〜〜ッという吐息もすてき!!

もうカッコ良すぎっ!!

ここであの、ライダー風のジャケットを脱ごうとするのだけど、

手首のあたりにひっかかって手が抜けない。

かっこよく歌いながら、必死に手を抜こうとしてる姿が妙に可愛くて可愛くて。。

 

Timeless - Mobius Rovere-

この曲がまさかライブ前に聴けるとは思わなかった。

クレーンに作られた箱のようなものに乗って上がっていくタボ。

感動的だった。

が、しかし、

あほんだらのワシ、タイトルが出てこない。

「緋の砂」じゃない、「白い闇」じゃない、なんだっけ、なんだっけ、

Timeless・・・限界だった。結局帰ってくるまで、その曲は、

ワシの中でTimelessなんたらというタイトルになっていた。

 

CHASE / THE THRILL

もう、この頃には会場は一体になってたように思う。

寒かったドームが熱くなっていた。()

この曲の疾走感を思い出してもらいたい。

これに合わせてバイクが走るんだよ。その後ろに命綱も何もつけない、

ただ棒につかまってるだけのタカノリ。

こっちは危ないと思ってハラハラしてるのに、斜めになって手をつきだしたり、、ヘドバンしたり、やんちゃ坊主は楽しそうだった。

途中、真正面で止まって歌ってくれたんだが、

その時金色ダンサーの皆さんが出てきて両手を頭の上で左右に振る微妙なダンスを。。

いや、その振りは合わないでしょう。。()

 

そしてまた走り出すと、驚いた事に、この曲でかけあいをしたタボ。

曲は出てくるが、歌詞はまったく出てこない。

「歌えるかいっ!!」と突っ込みを入れるワシ。

日本語でさえやっとなのに、英語じゃお手上げ。トホホ。。。

それでもちゃんと歌ってる人たちもいて、偉いなーと思った。

 

サポメンはAIR-Xのパンフレットでタボが着てたような白い衣装に見えた。(何せ遠くてよくわかんねんだす。)

そして、サポメンは坂の方で演奏していて、タボだけがトライクに乗って会場をグルグル回っていた。

タカノリがサポメンとこんなに離れて歌うのって初めてなんじゃなかろうか。

 

でも、タカノリはずっと楽しそうにしてた。

「とばすぞ大阪!!」「いけるよな大阪〜!!」と煽りながら笑っていた。

 

最後、

今日は本当に有難うございます。

日本で初めてのこの大きなイベントを

これからも応援していきたいと思います。

選手の皆さんに大きな拍手を!

 

と言ってトライクに乗って帰っていった。

帰る時も、投げキスをしたりかなりなハイテンションだった。

 

タボ熱がそのまま冷めずにいるうちに、

バイクのショーが始まった。

ちょうど打ち上げ花火が最後の方、めっちゃ華やかなように、

このショーもとても華やかだった。

何台ものバイクが連続してジャンプ。

それが、あっちの坂でもこっちの坂でもって感じで

どこを見ていいかわからない。

選手の人たちも競技中よりのびのびとやってるように見えたのはワシだけだろうか?

 

興奮さめやらぬままDJが言った。

「また来年」って。

来年もあるのだろうか???

 

P.S

翌日「好み」にお好み焼きを食べに行った。

「昨日は9時半閉店を10時半まで延ばしちゃった」とおばちゃんが言ってた。

すっごくいい人で、タボのサインや写真を持たせてくれて、

「明るいとこ持ってって撮っていいよ」と言ってくれたり、

いろんなタボ情報を教えてくれた。

差し入れにお好み焼きとわらび餅持ってったら、

「これ俺の!」って言ってまっさきにわらび餅2個とったとか、

サポメンはとんぼ帰りで、最終まで5分しかなかったとか、

タボは、「これから食事いかなあかんねん。」と言って、残りのお好み焼きやわらび餅を全部サポメンに持たせてたとか、

そんなうちうちの事を教えてくれたりもした。

 

.SのP.

さほがCHASE / THE THRILLの後、

淳士のドラムがすごい。間奏の後ウラ打ちまでやってた。

きっと終わったら疲れたんじゃないかって言ってた。